三重県熊野市/御浜町 大瀬山 (626.9m) 2012年1月3日

所要時間 7:05 車−−7:09 沢−−7:33 400m鞍部−−7:54 市町界稜線−−8:06 大瀬山 8:10−−8:16 市町界稜線を離れる−−8:26 400m鞍部−−8:37 林道−−8:39 車

概要
 平野地集落を通る車道の続きの林道を上がり、舗装が終わる手前から歩き、沢のカーブで沢に入って溯上、400m鞍部に出て反時計廻りで山頂へ。沢は水量少なく滝も無く容易に遡上可能だが分岐で間違わないよう注意。途中から植林帯に変わり、鞍部に出ると目印と踏跡が続く。530m付近の急斜面のみ踏跡が消える。主稜線に出ると熊野側は全閥されてススキの原で見晴らし良好。山頂まで踏跡続く。山頂は植林中で展望なし

 ここも地形図上では登山道はない。常識的には風伝峠だと思うが山頂までちと遠い。ネット検索で片川川沿いの林道入口付近に登山口があるとの情報を得ていたのでそちらに向かったが、なんとその手前で県道が大規模崩壊していて到達不能。逆側から入れば到着できる可能性は高いが、検索ではそのルートを使っている記事は1件のみ(というか、大瀬山の記録自体がその1件しか発見できなかった)であり、わざわざそこに取り付きを限定する意味は薄い。ノートPCを立ち上げて2.5万図で検討し、山頂北東側の平野地集落を通ってさらに南に延びる林道終点付近から谷を登り、枝尾根に突き上げるのが効率的だろうとの結論に達した。これなら車での移動距離も短いし、当初計画のコースより距離は短い。ただし、林道がどこまで入れるかは不明だ。

舗装が終わる手前に車を置いた 舗装終点

 この林道の入口はわかりにくく、県道35号を北上し、川を渡れそうな分岐を探して走行、らしき曲がり角を左に入ると細い路地ながらどうやら正解らしく、ウネウネと続く。山間の集落を抜けて林道起点の看板を通過、ゲートはなくなおも入れる。人家が無くなってもまだ舗装道路が続くがやがてダートに。そろそろ車で入るのは潮時と判断し、バックで広いところまで戻って駐車。ここを起点とする。

階段。帰りはここに出た 登路に使った沢。危険はない

 歩き出してダートに変わってすぐ右側に階段が上がっているが、はたしてどこに繋がっているのか見当が付かないのでパスし、そのまま林道を歩いて目的の谷へ。林道はここまで生きていて、その先で廃林道化していた。険しい沢ではと不安だったが、水量は少なく見える範囲では滝はなく沢を遡上できそうだ。

水が無くなる 2つ目の沢の分岐は左へ
これは道か? 400m鞍部は目前

 主に右岸と沢の中をつないで標高を上げていく。最初の沢の分岐は方位磁石で西を指した右手の谷を進む。相変わらず滝はなく、大きな石で登りにくい所は適当に迂回して登る。谷は広くてルートはどうにでもとれる。次の沢の分岐は左を選択。ここで大きな石ゴロゴロ地帯が終わって大雨でも水量が少ないエリアに突入したようだ。すぐに沢は消えて一面の杉植林帯を登ったが、道のような石の連なりも見受けられた。もう400m鞍部は目の前だ。

400m鞍部 尾根を登る。踏跡あり
シダの中にも踏跡 ピンクリボンの他に少ないながら赤テープも

 400m鞍部に出ると目印が巻かれた杉があり、帰りに沢へ入るポイントを見落とさないために自分の目印を追加。尾根上には踏跡があり目印が続いていたのは意外だ。ただ、この目印は登山者のものなのか、林業用なのかは不明で、どこに続くか分からないのであくまで地形を読みながら進む。机上検討では枝尾根分岐が多く下りでやっかいそうで目印は多めに付ける必要があると考えていたが、実際には枝尾根入口は植生が濃く、踏跡を辿れば自然に正しい尾根を下れるのは助かった。

560m峰東斜面。道無しの急登 560m峰は南を巻く
熊野市/御浜町境界稜線に出た。西斜面は伐採地 こんな目印も。稜線ではなく左を巻けの意味?
稜線から見た北側の展望(クリックで拡大)
稜線から見たツエノ峰、西山

 熊野市/御浜町境界の標高560m峰東斜面は傾斜がきつくて踏跡が消えて植林帯を登るが、ここも目印が点在し利用者がいることが分かる。踏跡はピークの南側を巻いて風伝峠から続く主稜線に出た。ツエノ峰から見えたように稜線西側は樹林帯がきれいさっぱり無くなって一面のススキの原となっていた。全部伐採してしまったのか、それとも山火事で燃えてしまったのか? そのうち植林されるのだろうか。おかげで西側の展望は良い。

570m峰は東側を巻く 再び稜線へ
一族山。地図に出ているより林道が延びている 籔、倒木で歩きにくい区間が少しだけある
東の植林帯に逃げる 整備している?

 主稜線上にも踏跡はあり、570m峰は東側を巻いてしまう。再び稜線に乗り、西斜面の樹林がないので冷たい風がもろに吹き付ける中を登っていく。少しの区間だけ灌木藪がうるさい箇所があるが、そこは東側の植林帯を上がった。植林帯は灌木はなく歩きやすいし、冷たい西風を避けられるので稜線に復帰せずそのまま植林帯を上がって山頂へ。

山頂直下 大瀬山山頂
FCC新宮の標識 西に下る稜線にも目印あり

 山頂は植林に囲まれて展望無し。南側に踏跡があるかと思いきや、それらしき筋は見あたらない。目印は今来た北側と、西側の尾根に続いていた。ネット検索で引っかからない割には手製の山頂標識が賑やかだった。

400m鞍部から作業道?を辿る 途中で消えて左岸を適当に下る
道が復活。沢の左岸側にあった そのまま道を進む。最後は階段で林道に出る

 復路は400m鞍部までは往路を忠実に戻り、鞍部から左斜めに下る道に入ってみた。植林帯を下ると途中で消えてしまい、そのまま左岸側を下っていると道が復活。薄い道だが植林の土の上なので石ゴロゴロの沢の中よりは歩きやすい。やがて道は沢を離れてトラバース気味となり、林道途中で見た階段に出た。ここが登山口で分かりやすい。

 急ごしらえの計画だったが、車から山頂まで直線距離で1kmを切っており、なかなか効率的なルートであった。

 

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